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敬仁会の自立支援 Independence support

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敬仁会は自立支援を推奨しています

敬仁会では、平成16年から自立支援「おむつゼロ作戦」「常食化プロジェクト」を立ち上げ、現在に至るまで、進化していく基礎知識・技術を学びながら実践しています。

ご利用者の施設での平均在所期間は約3年。人生の最後のページ、少しでも明るい希望のある生活を送っていただくために、この目標を掲げました。おむつが外れてトイレで排泄をすることは簡単に思われがちですが、体の拘縮や看取りなど困難事例もあり、おむつが外れるまで数か月に及ぶこともあります。食事を一口飲みこんでいただくために法人グループの、歯科診療所ななクリニックと協同での取り組みも行っています。

ご入所の際には様々な自立を阻害している課題がありますが、課題を解決して行くことで、ご利用者が元気を取り戻され、再び笑顔が戻った状態を拝見すると、自立支援の取り組みを行って本当に良かった、これが新しい介護の世界だと「介護の醍醐味」を感じることができます。これからも自立支援を実践し、お一人でも多くのご利用者が快適な生活を送っていただけるよう取り組んでいきます。

自立支援の6本柱6 pillars

1.水分必要な水分を摂取していただくことで、意識の覚醒、身体状態の改善、便通改善などの効果があります。敬仁会ではお一人お一人に合った水分ケアを行います。
2.排泄おむつの中での排泄は身体的・精神的ダメージが伴います。おむつに頼らず、しっかりとトイレで「排便」が出来る取り組みは「尊厳の保持」につながると考えています。
3.食事高齢になると、歯の欠落や入院が原因となって固いものが噛めなくなり、そのため、口の筋力が低下し常食が食べられなくなる傾向があります。法人グループである協力歯科診療所ななクリニックと協同で、食べられなくなった原因を追究・解決していくことで常食化を目指しています。
4.運動歩行は筋力・心肺機能の強化、関節拘縮の予防、便通の改善などの効果があります。敬仁会では、「歩行」の重点化を図り、健康で楽しく生活していただけるよう、取り組んでいます。
5.認知症認知症の方は、様々な要因が重なって認知症の症状(興奮・暴言・暴力など)が現れます。ケアが原因の症状は、ケアで解決し認知症の症状の軽減に努め、ご本人らしく生活していただきます。
6.減薬施設をご利用いただき、必要なケアを提供させていただくことで、不要になる「薬」があります。不要な「薬」は時として、ご本人を苦しめている場合も少なくありません。協力医療機関である泉ヶ丘病院の嘱託医師との連携を密にし、ご本人にとって本当に必要な「薬」を処方して頂きます。

日本自立支援介護・パワーリハ学会会員
「自立支援介護認定講師」の存在と実績

常に先駆的な介護に取り組み、当法人の自立支援介護の発展に努め、介護力向上講習会(福井)では年間6回の助言者を6年間務めています。常に、ご利用者と正面から向き合い自ら現場で自立支援介護を実践し、法人内では自立支援基礎理論について定期的な研修の立案と講師も担っています。 また、法人内では平成22年に渓山荘、平成24年に第2渓山荘ぽっぽが「おむつゼロ」を達成し表彰されています。

自立支援実践による事例のご紹介

  • 水分量UPで意識レベル・身体機能改善
    事例1)「美味しいビールが飲みたかった!」

    80才 男性 G様

    入居時より、意識レベル低下で食事を目の前においても自ら召し上がることはありませんでした。 1日の平均水分量が800ml程度でありすべての生活動作が全介助でした。 3週間後には水分の摂取量が1500ml程度摂取できるようになり意識の覚醒が見られ、食事も自ら召し上がられるようになりました。 2か月後の歩行訓練を始めたころには、言葉を発するようになられ、家族や職員の認識もできるようになりました。 G様のご希望により、ご家族と外食に行った際、大好きなビールと刺身を食べ、満足されたG様のお姿をご家族がご覧になられ「ここ(敬仁会)に来る前はどのようになるか心配していたが、こんなに元気にしてもらってありがとうございます。」と、感謝の言葉をいただきました。

  • 運動をすることで、寝たきり予防
    事例2)「歩けるようになりたい!」

    89才 女性 H様

    長期入院が原因で車椅子生活をされていました。
    入居時より、「家に帰らせてください」「パーマ屋さんへ連れて行ってください」と、訴えられながら床を這われたり、立ち上がろうとされ転倒されることがありました。 歩く訓練を開始してからは、認知症状もなくなり歩行も安定されました。
    ある日、職員と一緒に外へ散歩に出かけた時に「外は気持ちいいです!
    歩くことが楽しいです!」と笑顔で話されていたことが、とても印象に残っています。
    後日、「ここに来たころのことはあまり覚えていません。
    私はこの通りこんな体やから、家に帰ると家のもんに迷惑をかけてしまう。
    ここ(施設)にいると職員さんに手伝ってもらえるからここがいいです。」
    と笑顔で話されています。

  • 口腔機能UPにより、美味しい食事を!
    事例3)「寿司が食べたい!」

    83才 男性 I様

    脳梗塞と誤嚥性肺炎にて胃ろうとペースト食の併用となられ、ご入居されました。
    H様は美味しい食事が二度と食べれないとあきらめられていましたが、安全性を確認し、一口ごはんを食べていただいた瞬間に、笑顔で「美味しい!」 と話されました。それからは、I様の「もっとおいしいものが食べたい!」というお気持ちをケアプラン化して、自立支援に取り組みました。
    約半年後、念願の寿司を召し上がっていただくことができました。本人から「あんなドロドロした食べ物は美味しいものではない。やっぱり形のあるものがええな。」と話されています。その後、I様が話されています。
    「わしはな、あわら温泉に行ってうまい魚と酒を飲んでぽっくり死ねたら最高やな!」と。

  • 減薬を行い認知症状と睡眠改善
    事例4)「睡眠計を用いた減薬と睡眠の関連性」

    対象者6名に睡眠計(パラマウント社眠りスキャン)を用いて減薬前後の睡眠時間を計測する。個人差はあるものの、すべての対象者で睡眠時間が改善した結果となった。

    NPI-NH(認知症の方の行動・心理症状の頻度と強さと、職員の介護負担度を図る検査法)を用いて対象者3名の減薬前後の状態を比較した。 減薬後は認知症の症状が改善され、介護負担も軽減した結果となった。

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